アブサンショウウオは泣いている・・「風力発電、大丈夫????No4」
ミサゴのほかにも阿武町の宝はまだまだあります。
≪アブサンショウウオは泣いている≫
僕たちのすみかは阿武町のあちらこちらなんだけど、詳しい場所は ヒ・ミ・ツ。
なぜかというと僕たちのことを捕まえてインターネット上で売り買いする人たちが増えてきたからです。今年の春に、そんな不届き者を罰する「絶滅のおそれのある野生動物の種の保存に関する法律」ができて少し安心しているけれど、今、阿武町の山の上に計画されている風力発電のことを考えると、僕たちはこれからどうなるんだろうと、心配で、心配でたまりません。
僕たちは非常に限られた地域-ここ阿武町でしか生きていけず、環境が変わると簡単に絶滅してしまいます。いったん絶滅してしまうと再生不可能な生物だとして、環境省が僕たちのことを絶滅危惧種に指定して絶滅危惧種を集めた「レッドリスト」にも載せてくれました。ところが、2020年には絶滅危惧種のランクがあがってしまいました。つまり、ここ阿武町の自然の中で生きていくことがさらに厳しくなってきたということです、トホホ。
今でもそんな厳しい状況なのに、僕たちのすみかでもある阿武町の真ん中に、高さが町役場建物の7倍以上、150m近い大きな風車を13基も建てるというのです。
大事なことなのでもう一度言います、
「僕たちのすみかでもある阿武町の真ん中に」 大きな風車を13基も建てるというのです。
山の尾根に大きな風車を建てるとなると、工事のために幅広い林道が必要だからと山の木が切られてまうし、巨大な風車が倒れないように土台にはたくさんのコンクリートが流し込まれるでしょう。そんなことをしたら、山が命を失い、僕たちが住んでいる湿原は姿を消してしまうでしょう(泣)。
ちょっと待って!
忘れないでね、僕たちアブサンショウウオも地球に住むメンバーなんだよ。ここ、阿武町に住んでいるんだよ。僕たちアブサンショウウオも安心して暮らせる森や里山や湿原も大事にしてほしいな。たかが一つの種が滅んでもたいしたことはないわい、と思っている人がいるかもしれませんね。でも、その環境の激変は
必ず人間に跳ね返ってくることは、知っておいて下さいね。
阿武町の皆さん、僕たちアブサンショウウオをどうか助けてください。よろしくお願いします!
(写真は後ほどアップします)