HSE社から回答が届きました

9月末にHSE社に送付した質問状に対して、10月16日に回答が届きました。地元3団体で検討を進めていきます。
回答は以下に貼り付けますが、長いので読みにくいかもしれません。PDF版をご希望の方はDMでご連絡ください。
回答、ここから~ (回答部分は★をつけています)
A)事業予定地の賃貸証明書について
町が発行した賃借証明書に記載されている町有林貸付についての弊社見解 ・町長発言にあるように町有林は「分割」して事業に必要な最低限の面積を貸し付けられるものと、解釈されているのか。
★土地を分割して借用するかについては今後、地権者との協議により決まるものと考えておりますが、借用する面積としては最小限となると解釈しております。
・あるいは、あくまでも一筆(例えば字床波10003-1の場合は412 , 617 ㎡)として貸し付けられるものと解釈されているのか。
★土地を一筆として借用するかについては今後、地権者との協議により決まるものと考えておりますが、借用する面積としては最小限となると解釈しております。
・賃貸証明書記載の町有林貸付の面積について、町側と何らかの協議がされたか、否か。
★賃貸証明書に記載の町有林は事業用地としての候補であり、借用する面積については、今後環境影響評価の手続きを踏まえ風車配置や搬入路等の設計を進めていき、熟度が高まった際に協議させて頂きたいと考えております。そのため具体的な借用面積の協議は実施しておりません。
B)アブサンショウウオの保護、湿原の保全について
1 )事業予定地内に生息するアブ、サンショウウオをはじめとする希少動植物の生存保護、生息地の保全に関して基本的なお考えをお聞かせください。
★事業予定地内に生息するアブサンショウウオをはじめとする希少動植物の生息・生育状況に関して、現地調査を適切に実施し、その結果を踏まえて、事業実施に伴う生物の多様性に及ほす影響の回避又は極力低減していくことで、生息・生育地の保全に努めてまいりたいと考えております。
2)現在事業予定地において環境影響調査を行っていますが、動植物の調査対象にアブ サンショウウオは含まれているでしようか。含まれていないならば、アブサンショウウオの専門家の助言を受け、その生息状況を把握するための再調査を準備書の届け出、縦覧の前に行ってください。
★環境影響評価方法書に記載しているとおり、アブサンショウウオも含めた両生類については現地調査の対象としております。
なお、現地調査の結果について、今後公表していく予定である環境影響評価準備書に記載致しますが、生息地及び生育地保護の観点から、アブサンショウウオも含めた重要な種の確認位置は非公開とする場合かございます。その場合には、審査用の図書において、全て表示致しまして、各機関の審査を受けることになります。
3)事業実施によるアブサンショウウオへの影響を回避し保護するために、どのような保全措置を検討していますか、具体的に伺います。
・事前に生息状況を確認し生息が確認された場合、生息地を保護するために、予定していた工事を回避する、あるいは繁殖期を避けて工事をするなどの回避策は検討しますか。
★現在は現地調査を行っているところでございます。現地調査の結果、アブサンショ ウウオの産卵場所等が確認された場合には、改変区域の検討を行うなど実行可能な範囲で影響を回避又は極力低減するよう、事業計画を検討してまいります。
・森林内に作業道路や搬人路を設置する場合、アブ、サンショウウオの生態に対してど のような工法の配慮を検討していますか。また、残土の捨て場所、処理方法についても未だに明らかにされていませんが、これも生息環境に大きな影響が出ると思われます0生息場所の確認のほかに どのような対策を検討していますか。
★今後の調査、予測及び評価の結果を踏まえて、残土置き場を含む改変区域、工事計 画及び沈砂池、もしくは防災調整池等の濁水対策を検討致します。
★森林内に搬人路等を設置する場合、可能な範囲内にてU字溝などを設置せず素掘り側溝とし、アブ、サンショウウオを含めた両生類の移動経路を阻害しない様に配慮してまいります。やむを得ずU字溝等を設置する箇所においても、這い出し可能な製品を導入する等、極力影響が低減できるよう検討してまいります。
残土に関しましては、必要に応じて残土置き場にも沈砂池、もしくは防災調整池を設置し、沈砂池、もしくは防災調整池出口から沢や河川等までの離隔を取ること、沈砂池、もしくは防災調整池出口にはフトン籠、しがら柵等の必要な対策を施して土砂流出を防ぐこと、濁水の排水方向に留意することで、アブサンショウウオの生 息環境に対する影響が極力低減されるよう努めてまいります。具体的な事業計画及び対策につきましては、準備書に記載致します。
・濁水の発生も生息環境に大きな影響が出ると思われます。濁水の処理についてはどのような対処法を検討していますか。また、森林の乾燥化を防ぐために、どのような対策を検討していますか。
★今後実施する水環境の予測、評価結果を基に、改変区域及び沈砂池、もしくは防災調整池等の濁水対策を検討致します。沈砂池、もしくは防災調整池出口から沢や河川等までの離隔を取ること、沈砂池、もしくは防災調整池出口にはフトン籠、しがら柵等の必要な対策を施して土砂流出を防ぐこと、濁水の排水方向に留意することで、アブサンショウウオの生息環境に対する影響が極力低減されるよう努めてまいります。
森林内に新規に搬人路等を敷設する際には、樹木の伐採を必要最小限にとどめられるよう、現地の状況も踏まえ改変される範囲を最小化できるよう造成計画を検討してまいります。それにより、林縁効果の及ぶ範囲を最小化させてまいります。
アブサンショウウオの生息保護と環境保全については、上記の配慮、対策の事後検証に加え、継続的なモニタリングも必要です。数年にわたる継続的なモニタリングの実施は検討していますか。
★前述のとおり、現在、現地調査を実施している段階でございます。今後、現地調査により確認されたアブサンショウウオの生息地及び産卵場所等と改変される範囲等の事業計画、並びに専門家等からの助言を鑑みた上で、継続的なモニタリング調査の必要性を検討してまいります。
回答ここまで。