東京新聞の取材を受けました

 

東京新聞の取材を受け、8月1日の朝刊に取材記事が掲載されました。

「首相お膝元」不信と不安 地上イージス 配備候補地の山口・阿武町
2018年8月1日 朝刊より引用

 防衛省が山口、秋田両県に導入を計画している地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」をめぐり、地元の反発が強まっている。安倍晋三首相の「お膝元」ともいえる山口県の農村部でさえ、疑問の声が噴出。配備ありきの国の「上から目線」に、住民らが不信を募らせている。 (原昌志)
~中略~
 人口約三千三百人の阿武町は、保守地盤が強固な土地柄だ。昨秋の衆院選の比例票は与党が七割に達した。旧民主党が政権を奪った二〇〇九年でさえ、自公が六割を占めた。当初、防衛省内には「反対は強くないだろう」との楽観論が出ていたほどだった。
 だが「ずっと自民党だったが、今度ばかりは絶対許せんね。党員も辞めた」と、民宿や農業を営む白松博之さん(71)。演習場から数百メートルしか離れていない農地で、レタスやハクサイを育てている。県内でも有数の出荷量という。「若い人に就農してもらおうと、環境の良さをアピールしてきた。アショアでイメージは確実に悪くなる。弾道ミサイル防衛は分かるが、地域に迷惑をかけない方法を考えられんのか。イージス艦でもいいでしょう」
 宇生賀地区の農事組合法人組合長の田中敏雄さん(67)も七期目の自民系町議だが、必要性や安全性ばかりを強調する国の姿勢に批判的だ。「小さな町に、一億人のためにあんたら我慢しろ、と言っているようにとられてもしょうがない。弱者切り捨てというのかな。今の政治のやり方が見えてくる気がする」
~中略~
 阿武町は「計画撤回」を求める住民の嘆願書を同省に提出。秋田市も、レーダー電波の照射方向の海側に人家はないが、付近は市街地で小中学校や高校があるため、配備に否定的な姿勢を示している。
 また費用が本体だけで当初見込みの一基八百億円を大きく上回る千三百四十億円となるほか、主な配備理由だった北朝鮮情勢の緊迫度が低下していることなどから、早期導入への異論がある。

引用ここまで

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